俺の好きなキャラが報われない、いや報われてくれ。
現在物語シリーズに今更ながらどハマりしている。具体的に言うと隙間時間を活用して1週間で鬼物語まで視聴することができた。言いたいことが1つある。俺の好きなキャラが、いや俺の好きなキャラからフェードアウトしていくのは何故だろう。ここまで言えばわかるだろう、俺の好きなキャラは八九寺と千石である。なぜこんなところに駄文を連ねるのか。それは挫けそうだからに他ならない。昨日囮物語を見て正直ひっくり返った。なにせ囮物語まで基本的にヒロインは救われ、元の日常に戻っていたのだ。今回もどんな風に千石のことを阿良々木さんたちは救い、次の物語からどんな姿で出てきてくれるのだろうかとニコニコして見ていた。正直囮物語最終話になるまで楽観して見ていたのが災いした。というよりクチナワさんのキャラが良すぎた。ああいうぶっきらぼうながらシニカルなキャラは大好物であったし憎めない雰囲気がとてつもなかったので安心して見ていたのだ。また、某パズルと龍のゲームで戦国が白髪になることだけは知っていたのも追い風だ。てっきりブラック羽川のような感じで済むと思っていた。が、結局彼女は闇堕ちしたままボスになってしまった。次の鬼物語で彼女は出てこないのか、それどころか次の次もその次も出ないんじゃないかと思うと心が苦しかった。千石はもともと出番が多い方ではなかった。しかし出番が来るのではないかと希望があるのとボスになって当分出ないと叩きつけられるのではわけが違う。正直終盤でひたぎさんへの好感度が八つ当たり気味に下がったり扇への心証がドン底まで行ったりしたが俺には心の拠り所があった。八九寺である。八九寺はとにかく出番が多かったし阿良々木さんとの打てば響くような掛け合いに頬が緩みまくっていた自分としては、「まぁ、八九寺はいてくれるしな…」と思っていた。そんなところに今日見た鬼物語である。あらすじでは忍の過去話となっていたため安心して見ていたもののそれが2話で終わったこと、そしてやたらと八九寺にスポットライトが浴びている時点でなにかを察しはじめていた。さながら気分は忍野メメが居なくなり少し不安になって八九寺はどこかに行かないか心配していた阿良々木さんである。そして、予感は間も無くして的中する。鬼物語での大きな障害として立ちはだかっていた暗闇は八九寺を狙っており、阻止する為には彼女が消えるしかないと言う。訳知り顔で絶望を叩きつけてくるキャラがあまり好きではないので自分からの臥煙への心証は言うまでもないが、そんなことはどうでも良かった。「消える。八九寺が。物語半ばで。嘘やろ。」である。とはいえここでも俺は諦めていなかった。多分諦めていなかったのは俺と阿良々木さんぐらいだろう。消えてほしくなかった、何か手立てがあると信じた。しかし、彼女は消えてしまった。消える間際の最後の噛みましたのシーンやそこでの余接ちゃんの肩車、不安はあっても不満はないと言う言葉。涙がこぼれた。
うだうだ書いたものの久々に悲しみを味わったので免疫がなくなっていたと言うのが大きいだろう。自分はガムをひたすら噛むように自分の好きな作品を見てしまう性質な上にそこまでアニメを見まくっていると言うわけではないので最近見たアニメといえば何回目かのリトバスやらFateやらだったが、久々に新鮮な気持ちで初見の長いアニメを見るとこうなるのもまぁ仕方ないだろう。明日はおそらく恋物語である。正直残された希望はマイフェイバリットキャラクター貝木泥舟と偽物語で下がった株が鬼物語で爆上がりした余接ちゃんである。中途半端な駄文になったがこの2人の活躍と消えてしまった2人のこれからを願って、書くのを終わる。
ペルソナ5 クリア後 ぐちゃぐちゃ下書き感想
解は得た。という話
前の記事を見ていただければわかる通り絢辻さんスキbestをクリアさせていただいてからというもの、ずっと彼女の事を考えていた。本当にあのルートで幸せになれるのか。自分は彼女を幸せにできたのか。そして、「私」と「あたし」と「わたし」結局どれを愛していたのか。延々とうじうじ悩んでいた。しかし、明けない夜はないと言うとおりで答えは意外な所に転がっていた。そう、【アマガミSS】である。詳しいところはまたも割愛させていただくというか自分でご覧になっていただきたいというか、ここではラストについてのみ話をさせていただく。創設祭の打ち上げが行われる中、人気のない教室で橘さんは絢辻さんに彼から告白をする。この時の彼女の一人称は「わたし」or「私」のどちらか。しかし、猫を被っている時の「私」とは違うように橘さんは感じているようだ。ここでのセリフが印象的だ。彼は言った。今の絢辻さんも前の絢辻さんもその前の絢辻さんも全部ひっくるめて好きなのだと。先述した自分の悩みの1つはここで答えが得られることになる。そう、考えてみれば当然だが全部好きなのだ。当たり前だ。だって自分は絢辻さんが好きなのだから。ここから諸事情で彼女が怒り、橘さんは倒されてしまったり、もう一度告白をしたり、また個人的に【アマガミSS最高の名シーン】があったりするのだがそこら辺は自分で見てほしい。そして挿入歌が入り、最後にナカヨシendのように舞台は10年後へと移る。普通に考えれば原作においてもナカヨシendが幸せそうなものの自分の心に引っかかっていた点として絢辻さんの一人称が「あたし」だったという点にある。ここが解決されていれば万々歳だ。結婚し子供も生まれており、3人は創設祭に訪れる。そして、子供がツリーを指さし、思い出のツリーでしょ?と尋ね、橘さんが答える。そして、絢辻さんは聞くのだ。「ねえ純一?」「なに、詞?」そもそもここでもう感動だ。というのも原作において、絢辻さんが「絢辻さん」と呼ばれることを嫌がるように見えるシーンがある。彼女は家族が嫌いなので当然だろう。また、ナカヨシendにおいて彼女らがお互いを呼び合うシーンがない。(一応、モノローグにおいて絢辻さんが橘さんをあなたと言っているが心の中以外でもあなたと言っているかは不明。)そんな思いが巡る中この呼び方である。本当に嬉しい。話が逸れてしまったが彼女は聞くのだ。「今、幸せ?」彼は答える。「勿論だよ。」そして、彼女は答えるのだ。「わたしも幸せよ」所感を述べさせていただくとアマガミSSにおいて「あたし」と言っているシーンと聴き比べてみたがこのシーンは「わたし」と言っているように聴こえた。「私」なのか「わたし」なのかという点については際どい。これは台本を見ないとわからない。しかし、自分的には「わたし」だと感じた。
結論に入る。結論として、彼女は幸せになれるのかという問題だが明らかになれると分かった。そもそも、10年後のシーンで原作において「あたし」だった一人称をわざわざ変えたのだから「わたし」でしかないと思う。つまり、「わたし」にも幸せな未来はあったのだ。とはいえ、やはりそれは橘さんのおかげである。自分には無理だろう。これはプレイヤーの意思が介入しない橘さん自らが行動したとも言えるアマガミSSだから起きたのではないか、と自分は思う。しかし、「わたし」にも幸せな未来があるとわかった以上、自分がクリアさせていただいたスキbestからでもこの未来に行き着く可能性はきっと0ではない。100%0では無いのだ。そう知られただけで大きく救われた。あの絢辻さんにも輝かしい、2人で歩みを進める未来があったのだ。ここに解は得られた。自分のアマガミSSへの知恵不足からずっとうじうじと悩んでいたものの救われた。あの悩みが無駄だったとは思わない。しかし、救ってもらったことは確かだ。ありがとう、アマガミSS。本当にありがとう。もうずっと迷わない。これは契約じゃない、約束だ。
絢辻詞さんスキbest、偉大なる先人達の考察を読んでの感想
タイトル通りです。絢辻さんのスキbest完走いたしました。つきましてはその所感をダラダラと書き連ねさせて頂きたくこの記事を書いています。至らぬ点はあるでしょうがどうぞよろしく。
そもそも前提としてアマガミのメインヒロインはパッケージも飾っている絢辻さんであろう。絢辻さんをアマガミのメインヒロインたらしめている要素の一つに二面性(まぁ絢辻さんは実際問題三面性とも言える)がある。これは以前より多くの方が言っているがアマガミとは二面性のゲームである。各ヒロインの二面性、ある時は主人公の橘さんの二面性ですらも楽しむゲームである。各キャラそれぞれに二面性はあるのだが絢辻さんはそれが分かりやすい上、彼女のシナリオの根底にあるものとなっている。
また、アマガミはあくまでも恋愛シミュレーションゲームだ。間違ってもノベルゲームではない。ノベルゲーとして購入すると物足りなさを感じるかもしれないというレベルでもある。絢辻さんの大きな問題として彼女の家族がある。彼女プレゼンツのウサギとカメや彼女の独り言から分かる通り、「特になにも意識しなくとも輝いている姉」「エリート意識の強い父」「父のイエスマンとも言える母」そして、「誰にも見て貰えなかった絢辻さん」という構成になっている。アマガミがノベルゲーであれば家族の問題も橘さんと絢辻さんが力を合わせて解決しただろう。しかし、先述したとおりアマガミは恋愛シミュレーションゲームである。よってこの家族の問題は一般的に1番良いといえるスキbestにおいても、またその他ナカヨシend等も含めて完全には解決しない。そもそも橘さんは絢辻さんの家族とは全く絡まない。絢辻さんの姉を一度か二度目にはするが言ってしまえばそれだけだ。この人によっては薄いとまで捉えられるシナリオであるが、アマガミが恋愛シミュレーションゲームであるのならむしろこれが正しい。これが普通の高校生の恋愛である。そもそも各所で言われているが絢辻さんの家族関係はそこまで珍しいものだろうか。必ずしもそうとは言えないのではないか?キツイ言い方をするならどこでもある程度見られる、それこそ現実世界でも考えられる家族関係である。しかし、このある意味ありきたりとも言える家族に悩む彼女もまたありきたりなのだ。また、絢辻さんの一彼氏である橘さんもこのありきたりな家族関係すら解決しない。特別なことなんてシナリオに大きく関わる部分で起きない(橘さんの各種行動が普通かは置いておいて)。それがアマガミというゲームとその登場人物の現実感を引き立てている。
長々とアマガミというゲームについて語ってしまったがそろそろ本題に入りたい。絢辻さんスキbestの結末とその過程に対する感想だ。最初こそ、絢辻さんはクラスの委員長で、誰もやりたがらないクリスマス会の実行委員に自ら立候補する優等生として描かれる。それからも優等生の彼女が描かれ続けるのだが(空き缶の話など裏の顔の片鱗は出ているが…)そこで転機が訪れる。橘さんが教室に落ちていた手帳を拾うのだ。橘さんは持ち主に返そうとするも名前も書いておらず仕方なく中身を少し見る。そこに絢辻さんが登場する。ここで初めて絢辻さんの裏の顔を真正面から拝めることになる。流石、天下無敵の仮面優等生と謳われるだけあって裏の絢辻さんはこれまでに描かれた絢辻さんとは似ても似つかないサディストな性格となっています。先述したとおり分かりやすいほどの二面性ですね。さて、ここから彼女らの関係性は始まっていく訳です。絢辻さんは全てのことを計算づくでやっていたということになります。しかし、橘さんは教室の片付けなど小さいことで、誰も気づかないような事を誰のためでもなくやる人間だった。彼女には理解し難い価値観だ。このことから彼女は橘さんに興味を持つ。また、橘さんも絢辻さんの裏の顔を知ったとてあからさまに距離を取ったりすることなくむしろ距離を詰めていく。言うなれば橘さんは絢辻さんの本当の姿を真正面から見つめた初めての人間だったわけだ。彼女はそんな彼に惹かれ、ついには彼女の拠り所であったろう手帳を自ら燃やしてしまうまでに心が動き、大きく割愛するのだがそれぞれのendに向かっていくわけだ。スキエピソードにおいて、彼女の裏の顔は橘さんをクラスメイトに引き合いに出されたことにより怒りが頂点に達し、猫をかぶるのをやめるためクラスメイトに知れ渡ることになる。更にはそれによりクラスでも避けられる存在となってしまう。そんな存在となってしまっても橘さんがいる為、彼女は折れないしむしろどこ吹く風という風だったのが印象的だ。
もう何を言ってるのか分からなくなってきたのでそれぞれのendについて語らせていただく。そもそもendに行き着くまでの過程を語りきれるわけがなかったのだ。猛省。
・スキbest
このendでは絢辻さんとクリスマス会でデートをする。立ち入り禁止の教室で2人は手を取り合い踊り、クリスマスへの並々ならぬ絢辻さんの思いを聞き、そして壮大なクリスマスツリーを見て2人は晴れてカップルとなり、スタッフロールが流れます。
ちなみに、絢辻さんは一人称を使い分けています。普段の優等生の際の一人称である「私」、裏の絢辻さんの一人称である「あたし」、そして最後に現れるこの2人の絢辻さんに包み隠された本当の「わたし」。この「わたし」からの告白が本当に印象的なエピソードです。そんなスキbestのエピローグ。意外にもそれはクリスマス会の直後の話であり、橘さんが彼女に一緒に幸せになろうと伝えて終わる感動的なエンド……のように思われるが待ってほしい。そうなのだ。このendには大きな欠陥がある。それゆえ、このendは間違いなく幸せなendであるはずなのに本当に幸せなendなのかという疑問が湧いてしまうのだ。後述するが、ほかのエピローグでは彼女らの未来の話がなされる。しかし、このエピローグは未来とは言えない。むしろ延長線上のエピローグとなっている。つまりはこのend自体、絢辻さんと橘さん2人だけの世界に入り込むendとなっているのではないだろうか。これに関しては偉大な先人の考察を見て首を大きく縦に振った解釈なのだが、VITA版のアマガミとPS2版のアマガミはパッケージのデザインが違う。どちらも絢辻さんが描かれているという点では同じなのだが描かれている姿が大きく違う。リメイク版とも言えるVITA版のパッケージイラストの絢辻さんは服を広げ、プレイヤーを2人だけの世界へ誘っているようにも見える。先述した、2人が手を取り合い誰もいない立ち入り禁止の校舎で踊る演出もそれを暗示している気さえしてくる。とはいえ、語る必要もなく2人は間違いなく幸せに過ごすだろう。周囲からは避けられ残りの高校生生活を過ごし、その後も共に過ごすだろう。とはいえその先の具体的な姿が見えない。そんなendとなっている。停滞とも言えるだろうか。会話イベントにおいてなされた絢辻さんのお互いが甘やかしあうだけの恋愛は嫌だという言葉がふと蘇ります。本当にこのendはベストか。人それぞれだろう。
・スキgoodエンド
二股をかけなければ見えないエンド。ちなみに二股もアマガミの一つのプレイスタイルであると分かっていますが筆者は個人的な理由により出来ません。御容赦を。そのため、概要だけとなりますがスタッフロールに入る前が違います。スキbestにおいては最初はあたしというものも言い直し、わたしという一人称で告白する絢辻さんですがスキgoodにおいてはこの「わたし」は現れません。「あたし」のまま告白します。そんなこのendのエピローグはスキbestとはかなり違う。2人が大学に進学し、共同生活を送っているエピローグである。二人の未来が垣間見えるエピローグだ。
・スキbad
動画を見ることすら個人的な理由により吐き気がおこり出来ませんでした。申し訳ございません。つまり二股をかけ、絢辻さんを選ばないルートです。当然「わたし」は現れないどころか「あたし」すら消えてしまい心に大きな穴を残す悲惨なend。
・ナカヨシend
スキの一つ下のナカヨシという関係で見られるendです。先述した周囲に裏の顔を知られるイベントが起こらず、周囲との関係を保ったまま橘さんにだけ「あたし」を知られた状態でのend。エピローグでは結婚し子供もいる2人の姿が描かれる。実際問題「わたし」の人格を抜きにした時1番幸せなのはナカヨシendだと思う。それゆえスキbestへの疑いが掻き立てられるわけだが。
最後に、スキbestのエピローグでの絢辻さんの内心を表す地の文への考察を少し。アマガミではヒロインとの関係性が1つ上がると【一方その頃】というシナリオが差し込まれ、ヒロインの内心を知ることが出来る。このエピソードにおける地の文はヒロインの内心での自問自答などであるためヒロインの声が当てられている。絢辻さんの一方その頃エピソードでは主人公の名前の部分は「あの人」と言っていた。しかし、スキbestのエピローグにおいて彼女の内心を表す地の文で主人公の名前の部分を「あなた」と発音している。地の文なのでもちろん内心での話である。橘さんには聞こえていないだろう。しかし、それでも彼女は「あなた」と発音する。個人的にこれは我々プレイヤーに向けた言葉であると感じた。そのため、彼女の内心を示す地の文であるにも関わらず彼女はそれを聞いている我々に向かって「あなた」と発音しているのではないだろうか。おわり。主観による妄言だ。
最後に。アマガミというゲームは恋愛シミュレーションゲームだということが要旨のようになってしまったが絢辻さんは本当に魅力的なキャラだ。今からでも遅くはない。まだアマガミに触れていないのなら触れよう。そして考察してほしいと思う。自分の納得する答えにたどりつけた時、また新たな面が見えてくると思う。自分もまだアマガミを完全にクリアしたわけではない。とはいえ個人的な問題により時間が取れないため後回しになりそうだ。本当に悲しい。だから、当面の間は絢辻さんの拠り所である自分でいたいなと思う。
絢辻さん。俺は本当のあなたを見つけられたでしょうか。あなたの心の支えとなれているでしょうか。そんな風になれているなら幸いです。
完全な蛇足。本当に薄っぺらくて申し訳ないのだが個人的に好きな曲である真壁瑞希の「Silent Joker」の歌詞と絢辻さんのエピソード全体で見た時に被るところがあって面白いなとも思った。彼女には笑われてしまうだろうが「月が美しい夜ですね」と言ってみたいものである。